耳コピのコツ~初級編~
耳コピのコツ~中級編~はこちらから↓
まず、耳コピとは。曲を聴いてメロディーや楽器演奏のフレーズをコピーすることです。
軽音楽系の楽器(エレキギター、エレキベース、ドラム等)の初心者のうちはロックやポップスのバンド、アーティストの曲は市販のバンドスコアを買ってコピーすることが多いですが、市販されていない場合は耳コピするしかありません。楽譜等の情報がなく、聞こえてきた音を拾って再現するという何とも手間がかかって大変な作業ではあります。
しかし、耳コピができれば好きな曲をタダでコピーできるのです。
また、耳コピは非常に効果的な音楽トレーニングになります。音感、リズム感、楽器の奏法やフレーズの理解にも繋がり、プレイヤーとしてのレベルアップ間違いなしです。
しかし、いざやってみるとなかなか上手く音が取れない。一度聴いただけでスラスラコピーできる人がいる一方、全くできない人もいます。耳コピが上手にできるようになるためのコツについて書いてみます。曲のキーやスケール云々は中級編で触れます。
結論から言うと、最終的には根性です(笑)が、それだけでは身も蓋もないので、幾つか挙げてみると、
①音環境を整える
例えばベースを耳コピしようとしたときに、低音が出ないスピーカーでは聞き取れません。イコライジングで低音をブーストしたり、ヘッドホンで聞き取るようにするといいです。
また、最近では曲のテンポを変化させられるアプリもあるので、速くて聴き取れない曲をコピーするのに役立ちます。
そして、コピーする楽器を用意する。エレキギターの耳コピをするにあたってエレキギターが手元にないと、不可能とまでは言いませんがかなり難しいでしょう。
②ある程度の長さのフレーズ単位で、できる所からコピーする
一音一音ではなく、例えば二拍、一小節、二小節、もっと長いギターソロ全体等でフレーズを聴いて、大まかな流れを把握してから細部を詰めていったほうが早い場合が多いです。
そして、できる所からコピーして、できない所は後回しでOKです。ギターソロの最初のほうはわかったけど途中どうしても音が取れない所などは、とりあえず空白にしておく。結果虫食いみたいな空白があるギターソロになっても構いません。そのうち聴き取れたらいいな〜ぐらいにハードルを下げましょう。
③できないものはできないから諦める
耳コピのコツってタイトルなのに、諦めろとは矛盾していると思われるかもしれませんが、世の中には簡単に耳コピできる曲、フレーズもあればそうでないものもあります。どうやったって初心者が難解なフレーズを耳コピするのは無理です。無理なりに根性で取り組むのはいいトレーニングになるので頑張ってほしいですが、現時点でのできる所までできれば、完全にコピーできなくてもOKドンマイ、ってハードルを下げましょう。今すぐ耳コピできないとダメって思い詰めると作業が苦痛になってしまうので。
以上耳コピのコツを書きましたが、大前提としてある程度の音感が必要です。
♪ドレミというメロディを聴いて、♪ドレミ、と解るかどうか。もちろん何回もリピートして聴いて、楽器を鳴らしてこれかな?と時間がかかっても構いません。それができないと耳コピはかなり苦労します。なぜなら耳コピした音が正解なのかどうなのかも判別できないからです。
耳コピする事で音感を鍛える事ができますが、無料アプリでも音感トレーニングできるので、ゲーム感覚でぜひやってみてください。音感が良くなると耳コピも早くなりますし、楽器演奏にとっていい事だらけです。
まずはできることから、です。たった1小節でも構いません。自分の力で取った音は貴重な財産です。ミュージシャンとしての栄養です。頑張って好きな曲を耳コピしてみましょう。